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6月12日 歩く旅と出会い

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 今回はただ海沿いの道を歩きたい一心でやって来た。自然の中を歩くことは素晴らしかった。でももっと素晴らしかったのは人々の中を歩けたことだ。歩く旅は目線の低い旅だ。低いからこそ見えてくるものがある。歩くもの同士が出会うということは、人と人が出会うことの原型ではないだろうか。だからあの挨拶のほほえみが浮かぶ。そこには社会的な地位もなにもない。歩くということで、全く何の飾りもないそのままの人間と出会うのだ。無人の荒野で誰かに出会ったら、相手が盗賊でもない限り喜ばない人がいるだろうか。昔アメリカインディアンはそんな時長いパイプを持ち出して、一本のパイプで交互にたばこを吸ったと言う。歩く旅はあえて史跡巡りをするまでもない。なぜなら自分自身が大昔の世界を歩いているようなものだから。

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 四国遍路の時にも歩き遍路同士はいつも言葉を交わした。道連れで何時間も一緒に歩いたり、途中で出会った若者と二人で寂れた町の食堂で夕食を食べ、食堂の女将が教えてくれた漁港の選別場の大屋根の下に行って、それぞれテントを張って泊まったこともある。歩く旅では人なつっこくなる。誰もが自分の物語を持っている。旅は人の物語に耳を澄ませ、そうしながら自分の物語を豊かにしてゆく機会でもある。

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バースの案内所

 駅を出てから観光客であふれた街並みを通ってまっすぐ大聖堂の隣の案内所に行く。大きな町には必ずあり、ここで頼めば希望に添った値段の宿を探してくれ、予約してくれる。フットパスの案内書には、湖水地方のフットパス、カンブリアウェイの入り口のウルヴァーストンの案内所は親切で、コース内のほかの宿泊地の宿の予約もとってくれると書いてある。バースもコッツウォルズウェイの入り口、もしかしてと期待した。担当者は元気のいい黒人の女性で、安いB&Bを探していると言うと、ここは35ポンドが最低料金ですと言う。それでいい、明日からフットパスを歩くつもりなので、トマートンの宿も予約できるかと聞くと、駄目です、バースから3マイル以内の場所でないと、と言う。残念。

 彼女が探してくれた宿は少し遠い。ここから2マイルだと言う。地図があればいい、と言うとバスで行く?タクシーで行く?と聞くので、胸を反らして勿論ウォーキングと言うと、笑って奥へ引っ込んだ。地図と明細書を示して、ここでは一部前払いと手数料を頂きますと言う。手数料は5ポンド、35ポンドの宿で5ポンドの手数料はひどい。昨日のセントデイヴィッドの案内所では無料で、親切に宿を探してくれた。以前北イタリアを旅行した時も、いつも町に着くと案内所で宿を紹介してもらったが、手数料を取られたことはない。しかしここはイングランド有数の観光地なんだから仕方がない。お金を払って外に出る。

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