« 6月12日(木) コッツウォルズへ | トップページ | 6月12日 歩く旅と出会い »

6月12日 ペルーから来たサイクリスト

駅に戻って列車に乗り込む。内陸にはいると木が多くなる。カーデイフに近づいた頃、列車のスピードが極端にのろくなった。車内放送で列車が遅れるようなことを言っている。乗り換えの待ち時間は14分、大丈夫だろうかと気にしても、なるようにしかならない。結局間にあった。一部区間同じレールを走るので次々にみな遅れるのだ。乗り換え列車は30分遅れでスタートした。

Sssp1000567

通路を隔てた隣の座席に、少し太めの青年が座っていた。私と同じようなトレッキングシューズでリュックサックを隣に置いている。バースからコッツウォルズウェイを歩く人かも知れないと思い、いい天気だね、と声をかける。昨日今日と晴れているけれど、その前は夕方になると雨が降っていたと言うと、うなずいている。あなたはフットパスを歩く人かと聞くと、自分はサイクリストだと答えた。ペルーからこの国に来て八ヶ月、二年いる予定だと言う。

私はてっきり自転車であちこち旅行している人かと思って話していると、なんだか話がかみ合わない。旅行者ではなくて、サイクリストが職業だと言う。私のイメージでは自転車の競技者は競馬の騎手と同様ほっそりしているので、ちょっと変だ。彼が自分の席の後ろを指さすので見ると、ドアの脇の空間に自転車が置いてある。堂々としたマウンテンバイクがキラキラ光っている。彼はクロスカントリーのような自転車競技の選手で、それでがっちりした体格なのだ。

南米に来たことがあるか、と聞かれてないと答え、日本には?と訊ねるとないと言った。あなたはケーナを吹くか?と聞くと、吹かない、あれは高地人が吹くのだという。日本人に尺八を吹くかと聞くようなもので、ばかげた質問だ。高地は雨が多いので緑が豊か、高山に囲まれた美しいところだと言う。アコンカグアがあったっけ?と聞くとそれはチリだ、Ssp1000555 日本には富士山があるね、などというたわいのない会話だ。彼の英語はちょっと聞きづらい、私の英語はもっとひどい、でも互いに相手に感心があり、いろいろ話したいという気持ちは伝わる。この感じが心に残るのだ。

以前南アルプスの荒川岳に一人で登った時、頂上でそれぞれ単独行のの数人の男達が出会ったので、しばらく話を交わしたことがある。私がある場所を見過ごしてしまったと言うと、一人がそういう心残りがあるから、また来たくなるんだ、と言った。なるほど、とその時はひどく感心した。この青年ともバースの駅で手を振って別れた。またどこかで巡り会ったら、どんなに嬉しいだろう。ウェールズの旅も心残りの多い旅だった。今度来るときは海鳥の宝庫と言われるスカマー島に行ってみよう。もっとケルト民族のことも知りたい。素敵なB&Bをまた訪れてみたい。

Sssp1000568

|

« 6月12日(木) コッツウォルズへ | トップページ | 6月12日 歩く旅と出会い »

海外旅行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1254530/33016744

この記事へのトラックバック一覧です: 6月12日 ペルーから来たサイクリスト:

« 6月12日(木) コッツウォルズへ | トップページ | 6月12日 歩く旅と出会い »