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6月8日 ヘルプ ミー!

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ウェールズ海岸

次の列車は10時発、駅員に確認してホームを離れた。今日の目的地ミルフォードヘイヴンへ行く列車の時刻表は日本にいたときインターネットで確認している。日本で買ったブリットフレキシーパスは2ヶ月間有効でその間4日乗れる二等のパスで、3カ所のフットパスを回ってロンドンに戻るのにちょうどぴったりなのだ。今の値段は26000円、長距離列車は全て特急なので、新幹線だと思えばそれほど高くない。

列車を待つ間に家に電話を入れて無事を伝える。構内のカフェでコーヒーを飲み、さっきの失敗など無かったような顔をする。慣れたものだ。今度は早めに列車に乗り込む。この国の特急車両の半分近くを一等車両が占めている。二等の倍ぐらい費用がかかるのに一等が多いと言うことは、二等には決して乗らない人々がかなりいると言うことだろう。。

二等車両は4席向かい合わせ、新幹線型ではなく普通の長距離列車型の豪華なもの。それを一人で占領したのんびりした旅だ。ロンドンを離れるとまもなく田園地帯が広がる。広々とした牧場に牛や羊が点在する絵のような風景だ。のんびりそれを眺めながらノートに今日の経緯を書いている内に気が付いた。お昼をどうする。通路向かいの座席では老婦人が袋から何かを出して食べ始めた。私には食べるものがない。目的地のミルフォードヘイブンに着くのは3時過ぎ、途中で1時頃乗り換えがある。それまで待つか。

若者達がうしろの車両に行っては何か袋を持って戻ってくる。後方の一等の車両にビュッフェがあるのだ。早速うしろの車両に行ってサンドイッチと飲み物を買って席に戻る。

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食べる前にトイレに行く。トイレの扉は開いていた。ドアは半円を描いて閉まるタイプ。日本では見かけない。ドアの閉め方が分からず、手で押し回して閉める。ガチャン、これで安心。用を足してドアを開けようとすると、開かない。トイレの壁に、開けるマーク、閉めるマーク、カギをかけるマーク、カギを開けるマークのついた四つのボタンが縦に並んでいる。どれを押しても反応がないのだ。え? 閉じこめられちゃった?

 トイレの中には緊急停止用のコックがある。まさかそれを引いて列車を止めるわけにも行くまい。誰かに気づいてもらって車掌に来てもらえばいいのだ。座席にいる間に車掌は二回も私のそばを通ったのだから。幸いドアには指を差し入れるだけの隙間がある。そこに指を差し入れてヘルプ!ヘルプミー!と声を出した。誰も来ない。ドアのそばを誰か通った時でなければ聞こえないだろう。

しばらくして駅に近づいたらしく列車がスピードを落とし始めた。その時中年の男が通りかかって、私のヘルプミーに気づいてくれた。外から力任せに開けようとしてもやはり開かない。男は車掌に伝えると言ったようで、離れていく。しばらくして車掌がやってきた。ドアの上に手を伸ばして何かやっている。ドアが開いた。車掌は何か言っている。サンキュウベリマッチを連発して席に戻った。

席に戻って考えてみると、このトイレ、使用中のランプがついたことがない。遠くから見ると半開きのトイレの扉になにかランプがついている。使用禁止だったのだろう。私は生来のうっかりものだから、それに気づかずにトイレに入って扉を閉めたのだ。全く人生、一寸先は闇だ。ロンドンを離れて第1日目、何でこんなにいろいろなことが起こるのだろう。

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