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6月10日 ソルヴァにて

ソルヴァの村が近づいてきた。丘の上の部分しか見えないが、丘の間に並んでいる建物がかわいらしい。こんな素敵な村に宿がとれたのかと思うと心が弾む。道は崖からそれて踏み板で柵を越して牧場の中を進む。私有地を通るときにはへりの部分、つまり柵の脇を通ることになっている。

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丘を下っていくと川沿いの小さな林のそばに出る。そこにも踏み段がある。踏み段の向こうから大きな牛が顔を覗かせ、数頭が近くにたむろしているようだ。あんな牛の間を通るのか?そうだ。ほかに道はない。踏み板を乗り越えて牛たちの中に入っていく。牛たちは一斉にこちらを見る。黙って通るのも失礼な気がしたので優しい声で歌うように、エクスキューズミーを連発しながら牛と目を合わせないようにして通り抜ける。無事通過、そして道は川沿いの林の中を下っていく。

 ソルヴァの入り江は狭くて、石が多く、ビーチという雰囲気ではない。海を背にして陸に向かい右手を見ると、それらしい家がない。とにかく自動車道に沿って右に歩いてゆく。今までの村と違って、ギフトショップや工芸の店、ブテイックやレストランが並び、観光客がのんびり歩き回っている。フットパスの案内書にはヨーロッパ風のしゃれた街並み、と書いてあった。イギリスに来てヨーロッパ風のと言われても面食らうが、確かにこれまでの何もない村とは違う。

どんどん歩いていくと道は村を外れてしまう。夫婦らしい二人組に軽く手を挙げて挨拶すると、道に迷ったのかと聞いてくる。予約をしたB&Bを記した紙を見せて、どこにあるか訊ねると、彼はよく見てから、分からない、電話で聞いてみたら?と言う。そう、電話番号も書いてあるのだ。礼を言って途中見かけた公衆電話に戻って電話をしてみる。留守電だ。もう五時。変だな。

向かいの土産物屋に入り、女性の店主に紙を見せて場所を訊ねる。しばらく眺めてから、ソルヴァじゃない、ニューゲイルよという。ニューゲイルは二,三時間前通った広い砂浜のある殺風景な村だ。どうして?あの奥さんは確かにソルヴァと言っていた。何回か電話している内にこんがったのだろうか。

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この村のB&Bにも空室の札を下げているところもある。あそこにいってみようかという考えが頭をよぎる。でもあの奥さんの親切を思うとそれは出来ない。店の女主人にニューゲイルにいくバスがあるかと聞くと、バスは5時10分、もうすぐ来る、停留所は二軒先、片手を横に出せば止まってくれるよ、運転手にこの紙を見せれば宿の前で止まってくれる、と教えてくれた。店主に礼を言ってバス停に行く。

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