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6月9日 朝食の席で。

2時頃目が覚めてパソコンで日記を書き、6時頃一眠り、8時に目が覚めて朝食。いわゆるイングリッシュブレックファーストはなかなかいい。コーンフレークに牛乳をかけたもの、オレンジジュース、トースト、それに調理した皿、つまり目玉焼きとベーコンとソーセージを炒めたもの、ゆでたトマト、炒めたマッシュルームの一皿がつく。

私の向かいに七十近い女性が座る。挨拶すると話しかけてくる。彼女はイングランド東部のリンカーンの近くの村に住んでいる。こちらにはロンドンに住む息子と一緒に来て、息子はキャンプ場に行き、自分はこのB&Bに泊まっている。息子にはキャンプ場に来るよう薦められたが、それだけは嫌だと断った。昨日はマーチンズヘヴンから船でスカマー島に渡って花や鳥を見てきた、とても素敵だったと話す。宿のおかみもスカマー島クルーズはとてもいいから、あなたも言ってみたら?島に上陸する船は明日にならないと出ないから、今日はここからバスでセントデイヴィッドに行けばいいと言う。島にはパフィンがいたよと女性が言うと、女将もそれはよかったと応じている。
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パフィン、うみすずめ科のにしつのめどり

フットパスの案内書にも、もう一泊してスカイ島に行って見るのもお奨め、と書いてある。しかしそれだと全く違うタイプの旅行になってしまうので、ここは歩くことにこだわることにする。私が湖水地方にも行くと知って、女性は湖水地方の詩人ワーズワースについて話してくれた。彼の詩は短くて、それに易しい言葉を使っているので読みやすいと言うので、日本にも短い詩がある、と言うと、知っている、本当に短い詩、と言う。学校の先生でもやっていた人だろうか。自分の住む村から遠くのリンカーンの教会の塔が見える、土地が平坦だから。私は都会が嫌い、村の生活がいい、村に住んでいたイラク人の女性と友達だったけれど、日本人の男と結婚して今日本に住んでいる、などと話す。

私が出発しようとすると、女性はあなたと話せてとても楽しかったと言う。私もそうです、と答えた。このあたりの挨拶は常套句だろうが、きちんとしていてとても気持ちがいい。私がもっと英語が上手なら、いろいろ語り合えるのに。

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史跡や美術館、自然観照もいい。でも旅の最高の楽しみはその国の人と語り合うことだ。それも人生経験豊かな人と。その人のモノローグを聞くだけでもいい。私たちは小鳥のようにお互いのさえずりに耳を澄ませているだけ、面白い話ってそう言うものかも知れない。能だってたまたま通りかかった旅人に土地の霊が現れてみずからの物語を語る形が基本ではないか。用事がある話ならともかく、旅で出会う人との話は基本的にはモノローグ、するとそれほど会話が上手ではなくとも、相手の話に耳を澄ます心があれば、かなり通じあえることになる。会話能力という問題ではないのかも知れない。

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