« 6月8日 サンディヘヴン | トップページ | 6月9日 朝食の席で。 »

6月8日 やっと宿が見つかった。

P6090022

自動車道を歩いて6時過ぎ村につく。何とかインという看板を出した店があったので扉を開けて中にはいる。カウンターに数人がたむろしている。今夜ここに泊まれるかと聞くと、この村には泊まれる場所が無いという。この先のマーローの村になら宿があるはずだと一人がいうと、皆うなずいている。一人が私の地図のある場所を指さして教えてくれた。マーローまで3マイル。1時間ほどの距離だ。これは今となってはちょっとつらい。でも仕方がない。そこに行くしかない。外に出て歩き出す。村は本当に小さくてすぐ畑の中だ。

歩いても歩いても回りは牧場か畑。道の両側は厳重な鉄条網や生け垣、石垣が連なっている。道から少し外れた牧場の入り口に腰を下ろして夕食にする。マーローの村の宿がいっぱいならいよいよ野宿か、フットパス旅行の1日目にして野宿とは、この先どうなるのやら。でも一人歩きの旅にはそんなことはつきものだ。若い頃には四国遍路の最中に廃屋の中や橋の下、時には山道に寝袋を敷いて寝たではないか。寒いとしても持っている着物やレインスーツを着込めば何とかなるさ、と気を取り直して歩き始める。 

後ろから車が来て私のそばに止まった。赤い小型車だ。運転している中年の男がドアを開けて、どうしたのだと訊ねた。マーローに行って宿を探すのだと答えると、乗って行け、宿のあるところまで送ってやる、と言ってくれた。助手席の奥さんが後ろの席に移る。どこから来たのかとかいろいろ質問されて答えていると、奥さんが英語がお上手ですねと言うので笑ってしまう。下手なのでいつもとても苦労していますと答えると、どこで習ったの?と聞く。40年前に学校でと答えると、夫がすごい記憶力だ、と言うので笑ってしまう。私がこれから三週間の間に三カ所のフットパスを歩くのだというと、明日はきっと雨になる、本当にお気の毒ですが、などと言っている。面白い人だ。私も、気圧が下がると体のあちこちが痛むんでしょう、と言おうと思ったが、単語が浮かばなかった。マーローのパブの前で車を止めて、ここなら泊めてくれる、というのでお礼を言って車から降りる。

パブの扉を開けると中にはテーブルがいくつもあって客達が席に着いている。カウンターの青年に今夜泊まれるか、と聞くといっぱいだという。近所に開いている宿はないか、と聞くと電話をかけて調べてくれた。近くの宿が開いている、少し戻って右手の建物だという。扉の外に出て荷物を担いだら、さっきまで手に持っていた地図がない。バーに置き忘れた、と思って中に戻って青年に聞いてみる。彼は一瞬怪訝な顔をして、私の後ろを指さす。なんとザックの上のベルトに挟んでいたのだ。無意識にそうやってからすぐ忘れたのだ。大笑いしてお礼を言って外に出る。宿は真新しくて部屋のベッドも大きい。シャワー、トイレ付きだ。女主人に値段を聞くと25ポンド、5000円という。これなら上々だ。さすがに疲れた。シャワーを浴びるとすぐベットに横になって寝てしまったようだ。
P6090009


|

« 6月8日 サンディヘヴン | トップページ | 6月9日 朝食の席で。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1254530/31445512

この記事へのトラックバック一覧です: 6月8日 やっと宿が見つかった。:

« 6月8日 サンディヘヴン | トップページ | 6月9日 朝食の席で。 »