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6月8日 いよいよウェールズへ

ウエールズに入ると、駅名を示すパネルに、普通の英語の青い文字列と、その上に緑色の文字で違う名前が記されている。全く分からない地名だ。ウェールズのケルト語なのだろう。ウェールズでもケルト語を話す人は少数のはずだ。その人々のために表示を付けるということが今の文明の方向を示しているのだろう。

乗り換えのスワンジーの駅はがらんとしており、みすぼらしい電車がホームの反対側に止まっている。駅員に聞くとミルフォードヘイヴン行きはそのホームだ。そのうちもう一両連結されて人々が乗り込む。車両は途中で二方向に分かれるので、駅員に乗る車両を確かめる。ミルフォードヘイヴンは終点で、そこから先はひたすら歩くことになる。

この電車にはフットパスを歩きそうな旅人は乗っていない。昨日電話で断られたのは、客がいないので休みにするつもりだったからかも知れない。電車は海岸沿いを走ったり内陸に入ったりしている。海はペンブローク湾、内陸深く切れ込んで西に開いている。

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水面には波が全くない。まるで静かな湖のへりを走っているようだ。内陸にはいるとほとんど牧場ばかりだ。そしてヘッジと呼ばれる生け垣、石垣のところもある。広い牧場がそれらによって囲われている。小麦のようなものが植えられている畑は十分の一ぐらいか。土が露出している畑があるのは収穫後なのだろう。すると畑は多くて三分の一。

昔世界史の授業で第一次エンクロージャー(囲い込み)第二次エンクロージャーなどということを習った。産業革命前後の第二次エンクロージャーでは、穀物の大規模生産のために畑が囲い込まれ、土地を失った小農民が都会に出、工場労働者として劣悪な環境の中で働くようになる、ということだった。土地が牧場や畑のような私有地として囲われてしまうと、田園にはもう一般の人が歩く道が無くなる。一般の人々のために私有地内を歩く許可を求める、という運動を通してフットパスが成立している。

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フットパスは正式にはパブリックフットパス、一般人のための小道、という。私有地内の通行を求める運動は今も続いているようだ。イングランドの小道の25%、ウェールズの小道の半分が、不当に通行を妨害されている、とフットパスの管理と運営に当たっているランブラーズ(散歩者)協会のパンフレットは語っている。

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