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イギリス徒歩旅行 フットパスを歩くー11 飛行機の中で

私の席は後方、窓際の一つとなりだった。窓際は若い日本の女性、普通そんなことはないので確かめるが間違いはない。ちょっと気の毒だが仕方がない。

離陸してみるとあちこち空席が目立つ。そのうち空いた席に移ろう。話しかけてみると笑顔で答えが返ってきた。言葉にはちょっと舌っ足らずのところがあり、中国人かも知れない。でも言葉がつかえることはなく、日本女性の個人差の範囲に属するような気がもする。そこで日本人として話すことにする。

東京の大学院生、ドクターコースにいるが、博士論文は難しいので出さないかも知れないと言う。話の中で自分から外国人で北京から来た、と言った。日本語が上手だ。日本の大学に留学して8年ぐらいになるそうだから、当たり前か。自分のイントネーションがちょっとおかしいのを気にしていた。専攻は経済、大学の教員を目指す気はないと言う。中国に帰って企業にでも勤めるのか。お金持ちのお嬢さんの日本遊学、と言う感じがしないでもない。ロンドンでは友達のところに滞在するという.。

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ジギタリスが咲く野原

座席の前に10インチほどの小さいテレビ画面がある。肘掛けに、電話の受話器のような取り外しの出来る操作盤が着いているので、それで日本語の映画のメニューを選んで、見たい映画を捜す。

ハリーポッターの2があった。レンタルビデオで見たいと思っていたので、見始める。はじめは真面目に見ていたが、画面が小さすぎて疲れるし、集中できない。で、眠ってしまったらしく、気が付いたらもう終わりの場面だ。

座席を移動する人が出てきたので、私も移ることにする。真ん中の座席は肘掛けを上げればベッドになるのでもう占領されていた。窓側の二つ並んだ席が空いていたのでそこに移る。

私はどこででもすぐ眠れる方なのだが、飛行機の中ではいつも眠れない。席と席のあいだの肘掛けを倒して横になっても、窮屈で眠れそうもない。それに天井の灯りは読書用のランプではないらしく、操作できない。窓のブラインドを少し開ければ、昼間だから明るくなる。でも本は読みにくい。結局機内での12時間は退屈するように出来ているのだ、と思って諦める。

機内食は二回、そのほかジュースやらコーヒーやら何回か運んできて、いるかどうか聞いてくる。しょっちゅう何か飲んでばかりいるようだ。おやつも一度運んできた。乗務員14人の内8人が日本人で、主任も日本人のようだ。日本人には乗り心地のいい航空会社だ。

Yasou
スカピオサ(マツムシソウ)が咲く野原

通路を挟んだ隣の席で横になっていた中年の日本人らしき女性も退屈しているようなので、話しかけてみる。
やはり日本人でロンドンで働いていた娘が日本に帰るので、片づけを手伝いがてらロンドンに遊びに来たという。毎年のように海外旅行をしていて、行った国を訊ねたらヨーロッパの国々の名前を10前後挙げた。

ご主人の仕事は書家だという。学校の先生を途中で辞めて、カルチャースクールで教えたり、自宅でも教えていて、今は不景気のため生徒数が減り気味で大変なのだという。それでも海外旅行?私も事情は同じかもっとひどいので、人のことは言えません。彼女自身は家具に絵を描く仕事を人に教えているが、小遣い稼ぎ程度だとのこと。

トウールペインテイングか、と聞くとそうだという。普通はそんな言葉があることを知らない人が多いのに、と感心された。実は私も家内も手仕事を、とこちらの事情も話していく。なんだか似たような境遇なのだ。

書家というと何となく人格高潔の人のような気がする、と話すと笑い出して、全く違うという。生徒さんは女性が多いというので、怪しいことはないのですか、と聞くとまた笑いながら、そんなことはないみたいとすましている。この人も静かで明るく、また呑気そうにも見えるので、深刻な事態に陥らないで人生を渡っていく人のようだ。

ヒースロー空港に無事到着、地下鉄の駅までかなり歩く。

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